体操の大会

【世界体操2026】日本女子が60年ぶりの銅メダル!世界選手権・女子団体決勝の結果と演技を振り返る

2026年10月21日、オランダ・ロッテルダムで開催された「第54回世界体操競技選手権大会」の女子団体決勝。

日本代表が見事、60年ぶりとなる団体銅メダルを獲得しました!

1966年大会以来、実に60年ぶり、そして日本女子としては史上3度目となる世界選手権団体でのメダル獲得です。

さらに、今回の結果によって2028年ロサンゼルスオリンピックの団体出場枠も獲得!
日本女子体操界にとって、歴史的な大会となりました。

今大会は中国とアメリカによる熾烈な優勝争いにも注目が集まりましたが、日本も世界の強豪国を相手に素晴らしい演技を披露しました。

今回は、日本代表選手たちの演技を中心に、女子団体決勝の結果と試合展開を振り返っていきます。

女子団体決勝の最終結果

まずは女子団体決勝の最終順位から

優勝は中国!
アメリカをわずか0.233点差で抑え、2006年以来20年ぶりとなる団体金メダルを獲得しました。

アメリカは世界選手権での8連覇を逃す結果となりましたが、その差はごくわずか。
最後まで目が離せない優勝争いとなりました。

そして日本は164.063点で3位!

中国との差は1.701点、アメリカとの差は1.468点と、世界トップの2か国に迫る得点を記録しました。

4位フランスには約3点の差をつけており、銅メダルにふさわしい結果だったと言えるでしょう。

日本代表の出場選手

今大会の日本代表メンバーは以下の6名です。
・杉原 愛子
・岸 里奈
・岡村 真
・中村 遥香
・西山 実沙
・山口 幸空

団体決勝では、このうち杉原、岸、岡村、中村、西山の5選手が演技を行いました。

ちなみに、団体決勝は各種目3人が演技を行い、その3人全員の得点がチームの合計得点となる形式です。

予選とは異なり、失敗した選手の得点を除外することはできません。

つまり、1人のミスがチーム全体の結果に大きく影響するということ。

特に平均台や段違い平行棒では落下のリスクもあるため、技の難しさだけでなく、いかに安定した演技を揃えられるかが重要になります。

そんな緊張感のなか、日本代表は見事にメダルを勝ち取りました。

日本代表の種目別得点

注目したいのは、跳馬とゆかです。

日本はこの2種目で、いずれも全8チーム中2位の得点を記録しました。

平均台でも3位の得点を獲得しており、4種目中3種目で上位3位以内の得点を残しています。

段違い平行棒こそ5位となりましたが、全体として非常にバランスの良い結果だったと思います。

それでは、日本代表の演技を試合の順番に振り返っていきましょう。

第1種目:平均台|41.066点

日本代表が最初に迎えたのは平均台。

わずか10cm幅の平均台の上でアクロバットやターンを行うため、体操競技のなかでも特に落下のリスクが高い種目です。

しかも団体決勝の最初の種目。
緊張感も相当なものだったのではないでしょうか。

日本は西山実沙選手、中村遥香選手、岡村真選手の3名が出場しました。

西山実沙:13.233
中村遥香:14.133
岡村真:13.700
合計:41.066

この種目で特に光ったのが、中村遥香選手です。
14.133点という高得点を記録し、チームの得点を大きく押し上げました。

岡村真選手も13.700点を記録。
3選手で合計41点台に乗せ、種目別3位となる得点を獲得しました。

団体決勝では、最初の種目で大きく崩れてしまうと、その後の演技にもプレッシャーがかかってきます。

そう考えると、平均台で41点台を確保できたことは、日本にとって良いスタートだったのではないでしょうか。

第2種目:ゆか|40.433点

続く第2種目はゆか。
日本からは岸里奈選手、岡村真選手、杉原愛子選手が出場しました。

岸里奈:13.233
岡村真:13.300
杉原愛子:13.900
合計:40.433

この種目でチーム最高得点を記録したのは、杉原愛子選手。
2025年の世界体操(ジャカルタ)の種目別ゆかの女王としての貫禄を見せつけ、13.900点の高得点でチームを引っ張りました。

杉原選手といえば、豊富な経験と表現力のある演技が魅力の選手です。
難度の高いタンブリングはもちろんですが、細かな動きや演技全体の完成度も、ゆかの得点を左右する重要なポイントです。
そんな杉原選手が13.900点を記録したことは、日本にとって大きかったと思います。

また、岡村選手も13.300点、岸選手も13.233点を獲得。
3人の合計は40.433点となり、アメリカに次ぐ種目別2位の得点を記録しました。

日本はこのゆかで表彰台圏内に浮上。
平均台から良い流れをつくり、その勢いを次の跳馬へとつなげていきます。

第3種目:跳馬|42.132点

第3種目は跳馬。
日本代表が今大会で最も高いチーム得点を記録した種目です。

西山実沙:13.966
岸里奈:13.966
杉原愛子:14.200
合計:42.132

3選手ともに伸身ユルチェンコ2回ひねりを実施!
西山実沙選手と岸里奈選手が、ともに13.966点を記録し、そして杉原愛子選手が14.200点をマークしました!

3人の合計は42.132点。
アメリカの42.633点に次ぐ、種目別2位の得点です。

杉原選手は、ゆかに続いて跳馬でもチーム最高得点を記録。
日本の大黒柱として、存在感を発揮しました。
この跳馬でも高得点を獲得した日本は、メダル獲得に向けてさらに大きく前進します。

第4種目:段違い平行棒|40.432点

そして、いよいよ最終種目の段違い平行棒。
日本からは中村遥香選手、岡村真選手、西山実沙選手が出場しました!

中村遥香:13.966
岡村真:13.933
西山実沙:12.533
合計:40.432

トップバッターはこの種目でオリジナル技を持つ中村遥香選手!
流石の安定感で13.966を叩き出しました。

続く岡村真選手も安定した演技で13.933と続き、最後の西山実沙選手は残念ながら演技序盤で落下があり、12.533という結果に。

団体決勝では全員の得点が加算されるため、こうしたミスはチームにとって大きな痛手となります。

それでも日本は、ここまでに積み重ねてきた得点がありました。

最終的な合計得点は164.063点。
4位フランスを上回り、見事3位でフィニッシュ!
1966年以来、60年ぶりとなる女子団体銅メダルを獲得しました。

最後の種目にミスがあっても表彰台を守れたのは、それまでの演技で十分な得点を積み重ねていたからこそ。
まさに、チーム全員で勝ち取った銅メダルだったと思います。

日本の銅メダル獲得につながった3つのポイント

ここからは、今回の日本代表の演技を振り返りながら、個人的に印象に残ったポイントを3つ紹介したいと思います。

① 跳馬とゆかで世界トップクラスの得点を獲得

今回の日本代表の大きな強みは、跳馬とゆかの得点力だったと思います。

跳馬は42.132点、ゆかは40.433点。
どちらも決勝参加国の中で種目別2位の結果でした。

特に跳馬では、中国の40.966点を1.0以上上回っています。
世界トップクラスのチームを相手に、これだけの得点を記録できたことは大きな収穫と言えるでしょう。

女子体操というと、段違い平行棒や平均台の美しい演技に注目が集まることも多いですが、今回の日本は跳馬とゆかでも十分に戦えることを証明しました。

② 杉原愛子選手と中村遥香選手が得点源に

今回の団体決勝では、杉原愛子選手と中村遥香選手の活躍が特に印象的でした。
杉原選手は跳馬で14.200点、ゆかで13.900点。
中村選手は平均台で14.133点、段違い平行棒で13.966点。

それぞれが出場した2種目で、いずれも日本チーム内最高得点を記録しています。
杉原選手は跳馬とゆか、中村選手は段違い平行棒と平均台。
得意分野の異なる2選手が、それぞれの種目で高得点を獲得できたことは、日本の大きな強みだったと思います。

もちろん、ほかの選手たちの演技も欠かせません。
岸選手、西山選手、岡村選手もそれぞれの役割を果たし、チームの合計得点を積み上げました。
誰か1人だけが活躍するのではなく、複数の選手が異なる種目で得点源になれること。
これは、団体戦を戦ううえで非常に重要なポイントだと思います。

③ ミスがあっても崩れないチームの総合力

そしてもう一つ、今回の日本代表の強さを感じたのが、チーム全体の総合力です。

団体決勝は、1人のミスがそのままチームの失点につながります。
どれだけ高得点を狙える選手が揃っていても、落下が続いてしまえば上位に入ることは難しくなります。

日本も最終種目の段違い平行棒で落下がありましたが、それまでの3種目で高い得点を積み重ねていたことで、銅メダルを守り切りました。

個人競技である体操ですが、団体戦では一人ひとりの演技がチーム全体の結果につながっていきます。
自分の演技で得点を稼ぐことも、次の選手へ良い流れをつなぐことも、団体戦ならではの大切な役割です。

今回の日本代表は、そんな団体戦の強さを見せてくれたように感じます。

60年ぶりの銅メダル、そして2028年ロサンゼルス五輪へ

今回の銅メダルは、日本女子体操界にとって大きな意味を持つ結果となりました。
世界選手権の女子団体で表彰台に立つのは、1966年以来60年ぶり。
長い歴史のなかで、わずか3度目の快挙です。
さらに、今回の結果で2028年ロサンゼルスオリンピックの団体出場枠も獲得しました。

今回の世界選手権では、中国が165.764点、アメリカが165.531点、日本が164.063点。
もちろん、世界のトップ2か国との差はまだあります。
しかし、今回の日本はその差を約1.5〜1.7点まで縮めました。

団体競技では、各選手がそれぞれ0.1点、0.2点と得点を積み上げることで、チーム全体の結果が大きく変わります。
今後、段違い平行棒での得点力向上や、各種目の演技の完成度をさらに高めることができれば、今回以上の結果も期待できるのではないでしょうか。
そして何より、今回の銅メダルは、日本女子も世界のメダル争いに十分加われることを証明してくれました。
2028年ロサンゼルスオリンピックでは、どんなメンバーが日本代表に選ばれ、どんな演技を見せてくれるのか。
今から楽しみですね!

日本女子代表の皆さん、60年ぶりの銅メダル獲得、本当におめでとうございます!

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