体操雑学

鉄棒の手放し技解説 -コバチ編-

どうもー!管理人のたっくんです!!

鉄棒の魅力はなんと言ってもダイナミックな手放し技ですよね!
鉄棒の手放し技はたっくさんあるのですが、実はいくつかの種類に分けることができます。

今日はその中でも一番メジャーどころの「コバチ系」の手放し技についてザックリ解説していきます。
それでは早速勉強していきましょー!

コバチとは

コバチ(バーを越えながら後方かかえ込み2回宙返り懸垂)
1979年にハンガリーのコバチ選手が発表した手放し技です。
2回宙返りをするので一度完全に視界からバーが消えるため、難易度も危険度も高い大技です。
現在はD難度に設定されていて「コバチ」をもとに多くの派生技が生まれています。

コバチ系派生技①コールマン

Gym-Elements.com > Reck > Kolman - Kovacs m. 1/1 Dr.
コールマン(バーを越えながら後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり懸垂)
コバチに1回ひねりを加えたE難度の手放し技です。
1990年にスロベニアのコールマン選手が発表しました。
コバチもコールマンも発表されたのは結構前なのですが、当時にしては異常すぎるくらい高難度な技だったため多くの選手が使うようになったのは2000年代からなんですよね…。
時代を先取りすぎた二人、とんでもねぇな…

コバチ系派生技②カッシーナ

ピネダとカッシーナ : The King of Gymnastics 2013-2016
カッシーナ(バーを越えながら後方伸身2回宙返り1回ひねり懸垂)
コールマンを伸身姿勢で行う技がG難度のカッシーナです。
イタリアのカッシーナ選手が2002年に発表した手放し技で、ようやくコールマンを使う選手が増えてきたかなーという時代のなかで体操界に衝撃を与えた大技です。
カッシーナ選手は2004年のアテネ五輪で種目別鉄棒の金メダリストになりました!

コバチ系派生技③ブレットシュナイダー

ブレットシュナイダー(バーを越えながら後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり懸垂)
コバチに2回ひねりを加えたH難度の超大技がブレットシュナイダーです。
ドイツのブレットシュナイダー選手が2014年に発表しました。
近年、内村選手が使うようになったことで知名度が爆上がりした技ですね。
新月面をしてからバーを掴むという、常人離れした空中感覚が必要で世界でも一握りの選手しか実施していません。

コバチ系派生技④ミヤチ

ミヤチ(バーを越えながら後方伸身2回宙返り2回ひねり懸垂)
ブレットシュナイダーを伸身姿勢で行うという神業で、難度はなんとI難度!!!
成功すれば0.9ポイントのD得点が得られる2021年現在の鉄棒における最高難度の技です。
こちらの映像ですが宮地選手が19年に出場したWCの演技なのですが、ここまで紹介してきたコバチ派生技が全部入ってます
なんちゅう演技構成やねん。。。バケモンか。。。

まとめ

今日は鉄棒の手放し技でもっともダイナミックで人気の高い「コバチ系」の技についてザックリ解説しました。

・コバチ(バーを越えながら後方かかえ込み2回宙返り懸垂)
・コールマン(コバチ1回ひねり)
・カッシーナ(伸身コールマン)
・ブレットシュナイダー(コバチ2回ひねり)
・ミヤチ(伸身ブレットシュナイダー)

いや〜やっぱり手放し技ってカッコいいですね!
コバチ派生の技としてコールマンに半ひねりを加えたシャハムというF難度の技もありますが、いい感じの動画がなかったので割愛しました(汗)

管理人は現役時代コバチに挑んで見事に返り討ちにあった苦い経験があるので、コバチができる人は本当に尊敬します!

鉄棒の手放し技はまだまだ種類があるので今後も紹介していきたいと思います。
また見に来てくれたら嬉しいです!

ありがとうございましたー!!!

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