体操雑学

鉄棒の手放し技解説 -とび越し編-

どうもー!管理人のたっくんです!!

鉄棒の手放し技を勝手にグループ分けして解説する企画の第5弾は「とび越し」です。

組み合わせ加点も取りやすく多くの選手が実施しているとび越し系の手放し技ですが、どんな技があるのでしょうか?

それでは早速勉強していきましょー!

とび越し技①後ろ振りあがり上向きとび越し懸垂

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すべてのとび越し技のなかでもっともベーシックな手放し技です。
難度はBと低いため高校や大学の地方予選会などでよく見られます。
僕も高校のときに使ってた思い入れの深い手放し技です。

とび越し技②ボローニン

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ボローニン(後ろ振り上がり屈身ひねりとび越し懸垂)
1966年に旧ソビエトのミハイル・ボローニン選手が発表したB難度の手放し技です。

宇宙遊泳のような技の動きから日本では「コスミック」と呼ばれます。

そのほかにも前述の上向きとび越しと違って下を向いてとび越すので「下向きとび越し」と呼んだり、ドイツ語で屈伸とび越しを意味するビュッケと呼ばれたり、発表者の著作権どこいってんと思ってしまうくらいややこしい技です。

とび越し技③マルケロフ

マルケロフ(後ろ振り上がり開脚とび越しひねり懸垂)
旧ソビエトのウラジミール・マルケロフ選手が発表したC難度の手放し技です。

開脚でとび越すという非常に窮屈そうな姿勢が印象的な技ですが、あまり使う選手が少ないので見るとテンション上がる個人的に好きな手放し技です!

とび越し技④ヤマワキ

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ヤマワキ(伸身マルケロフ)
日本の山脇恭二選手が発表したD難度の手放し技です。
アドラー1回ひねりからの組み合わせ加点狙いで取り入れる選手がとても多いので個人総合とか観てると2人に1人は使ってんじゃねぇかってくらいよく見ます。
日本人選手の名前が付いている誇るべき技ですが、ほぼ100%「伸身コスミック」と呼ばれてます

とび越し技⑤プリンチピーニ

プリンチピーニ (マルケロフひねり片大逆手後ろ振り上がり倒立)
マルケロフをさらにひねったこの技ですが僕は未だに見たことがありません。。。
見てみたいよー!生とは言わないけどせめてテレビで見てみたいよー!!
動画も見つからなかったので、もし動画あったら是非おしえてください!

とび越し技⑥ムノズ/ポゾ

ムニョス/ポッツォ(ヤマワキ1/2ひねり片大逆手から後ろ振りあがり倒立)
前述のプリンチピーニを伸身姿勢で行うE難度の手放し技です。
こちらは図がなかったので自分で作っちゃいましたw

伸身コスミック全盛の昨今、この技を使う選手も増えてきましたね。
この技は掴んでから振り上がり倒立までが技なので地味な見た目の割にリスク高めの技です。

とび越し技⑦ウェルストロム

ウェルストロム(後ろ振り上がり伸身とび越し3/2ひねり懸垂)
伸身マルケロフに1回ひねりを加えたF難度の大技です!
鉄棒をとび越した刹那の間に1回半もひねるという目まわらへんのか心配になる技です。
いや〜この技もひたすらオシャレですよね!

まとめ

今日は「とび越し系」の手放し技についてザックリ解説してきました。
個人的にも思い入れの深いグループなのでちょっと多めに紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

・後ろ振り上がり上向きとび越し懸垂
・ボローニン(下向き屈伸とび越し=コスミック=ビュッケ)
・マルケロフ(開脚でとび越しひねり)
・ヤマワキ(伸身マルケロフ)
・プリンチピーニ(マルケロフ半ひねり)
・ムノズ/ポゾ(伸身マルケロフ半ひねり)
・ウェルストロム(伸身マルケロフ1回ひねり)


手放し技を勝手にグループ分けして解説するこの企画もいよいよ大詰め!
次回は「ゲイロード編」です。

また見に来てくれると嬉しいです!
ありがとうございましたー!!!


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