体操ルール解説

《体操ルール解説》段違い平行棒ってどんな種目?

どうもー!管理人のたっくんです!!

今日は女子の「段違い平行棒」についてザックリ解説します!

体操競技のなかでもかなり異質な形状をしている種目で、
一見何して遊ぶのかわからない種目ランキング」では
男子のあん馬とトップ争いを繰り広げてきました。
(主に管理人の頭の中で)

今日は段違い平行棒のルールや見所、管理人の推し技など、
どうでもいい情報も含めて一緒に勉強していきましょー!

段違い平行棒とは

その名の通り高さの違う2本のバーを平行に設置した種目です。

それぞれの高さは下のバーが170cm、上のバーが250cmに設定されています。

バーの間隔は130〜180cmの範囲で自由に調整ができるので、
選手は自分の身長に合わせて演技前にバー間隔を調整します。

下バーが170cmなのでぶら下がると大抵の選手は足がつきますし、
バー間隔も最大が180cmなので普通に車輪をすると足をブツけます。

足が地面に着いたら最悪落下、バーに足をブツけても減点という不平等条約の中、
地面につかないように、低バーに足をブツけないように気を使いながら演技をしている彼女たちはとっても気配りができる人なんでしょうね!

ちなみにこのバーは男子の平行棒と同じもので、
グラスファイバー(または鉄)の芯を入れた木製の棒で、
しなりやすく折れにくいものになっています。

男子の平行棒との違いは棒の形状と長さです!
男子平行棒に比べると長さは短く、さらに断面は円形になっています。
男子平行棒は実は楕円形なんですね!

変動の歴史

体操競技のなかで器具自体の改良が一番目立つのが段違い平行棒です。

競技として始まった当初は男子平行棒を段違いにしただけのような形で、
バー間隔がめちゃ狭かったので男子平行棒のように棒に対して縦向きの技が主流でした。

1950年代から鉄棒の技が導入されて、現代のように棒に対して横向きの技が増え、
1960年代以降、より横向きの技が主流になると同時に器具の改良が進んで来ました。

具体的には棒の形状を楕円から円形にしたり、
バー間隔が110cmだったのを180cmまで広げたり、
段違い平行棒職人(いるのか?)の血の滲む努力のおかげで現代のダイナミックな種目へ発展してきたのですね!

段違い平行棒の技

段違い平行棒の技グループ(特別要求)はこちらです!

I:懸垂振動技
II:バーに近い技
III:手放し技
IV:移動技
V:終末技


男子の鉄棒の構成に非常に近い内容になっていて、
IVの移動技は段違い平行棒ならではの技グループですね!

男子鉄棒と同じくダイナミックな手放し技に加えて、
高バーと低バーの移動技があるのが段違い平行棒の魅力
です!

移動技としてはマロニー、コモワ、ホルキナなど空中局面がダイナミックな技が個人的には大好きです!

管理人の推し技

管理人の個人的推し技は「コマネチ」(高棒支持後振り前方開脚宙返り高棒懸垂)です!

ナディア・コマネチといえば体操を知らない人でも知っているレジェンドジムナストで、1976年モントリオール五輪で平均台、段違い平行棒で史上初の10点満点を出して世界中を驚かせました。

そんなコマネチの名がついた技があることは意外と知られておらず、現代でもE難度の超絶ムズイ手放し技です。

僕も生でこの技をやっている選手は見たことないですが、
初めてテレビでみたときは超感動しました!!

そして次の日の練習で「鉄棒でも出来んじゃね!」と挑んで見事に両足をブツけて玉砕しました。

まとめ

今日は女子の段違い平行棒についてザックリ解説してきました!

高さの違う2本のバーを平行に設置した種目
・時代に合わせて器具も変化を続けてきた
・男子の鉄棒のようなダイナミックな技が魅力
・タケシさんのおかげでコマネチの知名度は爆上がり


また見に来てくれると嬉しいです!
ありがとうございましたー!!

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